吃音とは

吃音(きつおんと読みます)とは、どもることです。

 

吃音のない人があせって早口で話す時に「突っかかる」こととは異なり、テレビ番組の出演者が使う「噛む」こととも異なります。


発語時に言葉のはじめを繰り返したり、瞬間あるいはしばらくの間無音状態が続き言葉が円滑に話せないなど、大きく分けて以下の3種類あります。

 

・連発 同じ音を繰り返してしまう(例:「あ・あ・あ・あ・あ・ありがとうごさいました」)

・伸発 最初の音が引き伸ばされる(例:「あーーーーりがとうございました」)

・難発 第一声が円滑に出ず無音になる(例:「……(無音)」←本当はありがとうございましたと言いたい)

 

吃音の程度やどもりやすい言葉や場面には個人差があり、緊張していたり朗読や電話の応対をしたりするとき、挨拶などの日常よく使う言葉など、どもりやすい傾向があるとされていますが、逆にそういうときや言葉は比較的出易いという人まで、吃音の状態は人それぞれで異なります。

 

吃音にまつわる話は紀元前からありますが(古代ギリシャの哲学者アリストテレスは吃音だったそうです)、未だに吃音のはっきりとした原因はわかっていません。そのため十分な治療法も確立していないのが現状です。ある人物が「これこれこのような方法で吃音が治った」としても、その方法が全ての吃音のある人に有効なわけではありません。

 

挨拶や自己紹介、大勢の前での発表や会社の面接など、実生活の様々な場面で、吃音で悩んでいる人々にとっては大きな「生きにくさ」になっています。

 


以下、参考までに

このホームページの管理人は難発です。さ行とな行が苦手です。緊張していてもしていなくても、どもりやすい言葉はどもります。自己紹介などでは、自分の名字でかなりの確率でどもります。電話も苦手です。マニュアル通りのセリフも苦手です。

とは言え頑張って働いています。

言友会とは

言友会は吃音がある人のセルフヘルプグループ(自助グループ)です。

 

セルフヘルプグループとは、同じ生きにくさ」悩みを抱えている人たちが自分たちの問題を自分たちで解決していこうとするグループです。

セルフヘルプグループでは同じ「生きにくさ」悩みを抱える人が集まるので他の人にはなかなか理解してもらえない悩みを共感できます「生きにくさ」悩みを乗り越えている人がたくさんいるのでそれを乗り越えるヒントを見つけることができます自分が同じ悩みを抱える人にアドバイスすることで自分自身の気持ちの整理や自分が抱えている「生きにくさ」悩みも含めて自分自身を表現できるようになります同じ「生きにくさ」悩みを抱える仲間を助けていきます

 

吃音でいろいろな痛みを知っている私たちだからこそ、他の人の痛みも理解することができると思います。

 

言友会は1966年に吃音がある人たち自身によって結成され、試行錯誤しながら今日まで続けられてきた歴史あるグループです。

各地の言友会はそれぞれの地域に住む吃音のある人たちによって発足しましたが、宮城言友会は1992年に吃音のある人たちを支援しようという人たちによって発足しました。